こころの鈴を鳴らす旅 詩の世界
私と小鳥と鈴と 私が両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように 地面(ジベタ)を早く走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴は私のように たくさんの唄を知らないよ 鈴と、小鳥と、それから私、...
おはじき
空いっぱいのお星さま、 きれいな、きれいな、おはじきよ。 ぱらり、とおはじき、撒きました、 どれから、取ってゆきましょうか。 あの星 はじいて こう当てて、 あれから あの星 こう取って。 取っても 取っても なくならぬ、 空のおはじき、お星さま。
浜の石
浜辺の石は玉のよう、 みんなまるくてすべっこい。 浜辺の石は飛び魚か、 投げればさっと波を切る。 浜辺の石は唄うたい、 波といちにち唄ってる。 ひとつびとつの浜の石、 みんなかわいい石だけど、 浜辺の石は偉い石、 皆して海をかかえてる。